2017.6.19.mon.

アジアで販路が拡大していた「ミスター・ジェントルマン」、マッシュ傘下で海外戦略を加速か

 マッシュホールディングス(東京、近藤広幸社長)は13日、「ミスター・ジェントルマン」などアパレル事業を展開する巴里屋(東京、吉井雄一社長)、飲食事業を手掛けるPARIYA(東京、吉井まり子社長)の2社を買収し、子会社した。8月中をメドに2社を統合し、統合後は会長に近藤広幸マッシュHD社長、社長には吉井雄一・巴里屋社長、副社長に吉井まり子・PARIYA社長、取締役にオオスミタケシ「ミスター・ジェントルマン」デザイナーが就任する予定。

 巴里屋は1996年に設立。デリカテッセンの「PARIYA」(パリヤ)事業を開始し、飲食では青山、渋谷、みなとみらいに「PARIYA」を3店舗運営しているほか、bonjour recordsとのコラボジェラートショップ「PARIYA & BBW」(パリヤ アンド ボンジュールブランウォーター)、青山にあるデリカテッセン「シティショップ」「シティショップ ヌードル」の監修などを行っている。 ファッション事業では、青山のセレクトショップ「ザ・コンテンポラリー・フィックス」、オオスミタケシと吉井雄一によるメンズブランド「ミスター・ジェントルマン」を運営、国内外に取引先を有する。

 今後はマッシュHDの強みである海外展開のノウハウを生かし、「ミスター・ジェントルマン」の商品製作とアジアへの展開を積極的にサポート 。また飲食事業では、PARIYAのトレンド発信力とマッシュが持つオーガニック系のビジネスモデルを融合し、セレクト業態やメンズコスメ事業を強化する方針を明らかにした。

 メンズブランド「ミスター・ジェントルマン」については、国内に加え、アジア地域の取引先が増加している。近年は欧州の展示会に参加し、海外での訴求も行っていた。アウターの価格は5万~8万円台が軸で、バイヤーからは「海外で十分戦えるデザインと価格帯」としての評価も高い。香港の有力セレクトショップ、I.Tとの取引が増えているほか、北京、ソウルにも商品を供給している。デザイナーのオオスミタケシ、吉井雄一という、クリエイション&小売りのバランス感覚に長ける人物が手がけているのも強み。ただ、本格的な海外進出には、納期を数ヶ月早め、海外へサンプルを持ち込むことが必要だ。拠点のある東京から、欧米のコレクション・カレンダーに日程を合わせるには、手間やコストも掛かる。米国、欧州からの引き合いも増えていると推測されるが、同ブランドでは、現時点で実行できる体制を整えてきた。東京メンズの雄として、多くのファンを獲得している「ミスター・ジェントルマン」だが、今後は、欧米への取り組みにも注目したい。

青山にあるセレクトショップ「ザ・コンテンポラリー・フィックス」


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