2017.3.3.fri.

総合アパレルの新潮流になるか、オンワードの協業相手は動画メディア「C Channel」

オンワードホールディングスは、ファッションの動画配信サービス「C Channel」(シーチャンネル)と協業し、EC向けブランド「トゥー フェイシーズ」(Two Faces)の販売を3月15日から開始する。20〜30代女性をコアターゲットに、150〜200型のアパレル商材を投入。初年度の売り上げ目標は設定せず、販路は「C CHANNEL」が運営するEC「シーチャン ショッピング」、オンワードの自社EC「オンワード・クローゼット」、ファッションEC「ゾゾタウン」のみになる。

オンワードHDの保元道宣社長(左)とC Channelの森川亮社長



女性を対象にした動画メディアを運営する「C Channel」の強みを生かし、同メディアの人気クリッパー(動画投稿者)2人によるトレンド情報やライフスタイルを商品開発に反映。一方、オンワード側も20代女性の企画担当、MDが参画する。「(クリッパーから)ゼロベースでアイデアを生かし、リアルなTokyoスタイルを提案する」(保元道宣オンワードホールディングス社長)という。通常、百貨店ブランドは半年前から商品の仕込みを行うが、「トゥー フェイシーズ」では約2カ月間のリードタイムで商品を投入する。

価格はコート6900〜1万0900円、ジャケット5900〜7900円、ワンピース5900〜7900円、ニット・カットソー2900〜5900円など。家賃や人件費などの固定費がない分、価格を抑制した。商品は、リバーシブル仕様のワンピースや襟、袖を外してデザインを変えるブラウスなど、2ウェーアイテムを揃える。さらにへアスタイルを演出するヘッドアクセサリーやコスメ、ネイルグッズ、バングルなどのアクセサリー類も提案。

C Channelの森川亮社長は、「動画配信は、中国や韓国、シンガポール、インドネシアなど世界9カ国に及ぶ。(2015年春のサービス開始以来)月間の動画再生回数は6億6千万を超え、海外にも提携先が増えた」と語る。中国ではインフルエンサー発のファッションブランドが広がりつつあり、「アジア市場にチャンスがある」(森川社長)。

これまで総合アパレルは、20代女性の新規開拓に苦心してきた。具体的には、若年層向けブランドの買収や同年代女性をプロデューサーに迎え、トレンド商品を開発してきた。しかし、いずれも短期間で終了するケースが多く、総合アパレルが打ち出す「次の一手」に注目が集まっていた。保元社長は「C Channelのコミュニケーション能力を生かす。日本やアジアの女性、ひいては世界の女性へブランドを広げたい」としている。



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